108話(あらすじ・感想など)記事

   

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表紙

 108話のあらすじ&感想記事です。

 別マガ2018年9月号掲載。単行本派の方はネタバレご容赦ください。

ざっくりと要約
  • エレンはいったいどうしてしまったのかと悩む同期。
  • ライナーはパラディ島に奇襲を提起する!

~続く~

ここでチェック!image一言感想

 複雑な関係。ジーク勢力は一体何をもくろんでいるのでしょうか。

あらすじ

第108話 「正論」

「義勇兵の拘束がうまくいってなによりだ」

 ナイル・ドーク含めた憲兵団幹部らが晩餐会でこれからを語り合う。その中でも問題を提起するのはローグという中々切れ者の中年男。

「彼らの恩恵は計り知れない。しかし連中を野放しにするわけにもいかんだろう。俺らはユミルの民でエレンとジークが力をつかっちまえば、全員の記憶をいじることもできちまうんだろ?」

「ああ恐ろしい話だよな」

「それで人質にして言うことを聞けといって、それに従うようなやつなのか?ジークは」

「知るかよ・・・余命いくばくもない男が最期に何を望むかなんて・・・そしてそいつに俺たちは脳みそを握られている。俺たちの提議どおりにジークは島に着くなり、巨人にしたヒストリア女王に食わせるべきだったんだ」

 幹部たちが静まりかえり、みながローグを見る。

「それがまさかがきをおこしらえあそばされるとはなぁ・・・婚礼もなしにその辺の男と・・・所詮は下賎の身にすぎない名ばかりの女王様ってことだ」

「おいやめろ。女王には相手を選ぶ権利がある。誰の息もかかっていない相手であることは調査済みだろ?女王と同じ地で生まれ育った青年だ。幼少期は牧場から出てこない女王に石を投げつけていたらしい。かまってほしかったそうだ。女王が運営する孤児院を手伝っていたのも罪悪感からだと。何年も顔を伏せたままもくもくと下働きを務める彼に気づいたのは女王の方からだ」

「二人の馴れ初めはどうでもいい。なぜ身勝手な行為に及んだかだ。仮にも君主だぞ?」

「我々の都合で強要した傀儡の君主だ。彼女の色恋にまで口を出す権利が誰にある!」

「俺が言いたいのはそんなことじゃない。懐妊のタイミングだ。女王がこの時期に王家の血を引く子を身ごもったことで俺たちの提議は流れた。誰かが女王に告げ口したんだ。兵団は女王にジークを食わせると。だが妊娠しちまえば出産までは巨人にされずにすむって、助言したやつがいる」

「根拠でもあるのか?」

「ジークを生かしたいやつ、つまり義勇兵だ。イェレナに違いない。あの女は頭が切れる危険な奴だからな。奴らは何か企んでいやがる!」

「根拠はないんだな?」

「おい飲みすぎだろローグ」

「今ならまだ間に合う。身重だろうと巨人にしちまえば」

「子供は死ぬだろうな。何より女王の身に何かあればおしまいだ」

「その正論で国は滅ぶのかもな」

 ローグはワインを飲み干す。


 いつもの104期の面々で部屋に集る。アルミン、ミカサ、ジャン、コニー、みんなどこか暗い。

「まさかピクシス司令が強攻策に出るとはな」

「僕らがマーレに潜伏している間に決まってたらしい」

「そうせざるを得ないだろうな。ジークの思惑が確定してない以上、俺たちは危険な状態にある。そして、そのジークに乗ったエレン。あいつはジークと接触して何を話したのか本人たちにしか分からない」

「なあお前らにはあれがエレンに見えたか?俺は違うと思う。もしあいつが俺たちより兄貴の側につくことがあるなら・・・」

 コニーは決心を語る。

「あるならどうするの?」

「俺たちは奴を切る覚悟をしておく必要がある」

「そんなこと私がさせない。そんなことにはならない。エレンは誰よりも私たちを思っている。一年前、あのときのことを思い出して――」


 104期は鉄道のレール工事をしている。どうやらエレンの提案によるもので、体を鍛えるだのなんだので手伝っているようだ。同時に、政治のほうではエルディア人の人権問題、そして、ヒィズルを介して世界への貿易を開港しようと提案しているところで、ヒィズルからの返事待ちである。

「おーい」

 ハンジとリヴァイが彼らの下へとやってくる。

「たった今アズマビトから返事がきた。ダメだった・・・ヒィズルは取り付く島もないそうだ。資源を独占したいのだから、他国との貿易に協力しない。エルディア人の人権擁護する団体もあるにはあるが変人集団とみなされている。それどころか、パラディ島が災いの種であることを世界は望んでいる。それが世界の団結を促すから」

「じゃあ地ならしに頼るしかなくて、ヒストリアの犠牲は避けられないってことですか?」

「そんな・・・世界は先祖がやった悪行を求めているんですか?勝手に悪魔だと決め付けて・・・どうしてみんなが平和になる道を考えられないんだ・・・」

「・・・それは分からないからだと思う・・・私たちが何者か」

「・・・そうだ。このままアズマビトを頼りに海外を探ろうと変わらないだろう。世界からしても顔を見えない相手を信用しない。だから会いに行こう。わからないものがあれば理解しにいけばいい。それが調査兵団だろ?」


 ―その日の夕方、線路のレールを走る車両に乗りながら夕食のことや世界のことを語る。

「もう少し・・・時間があればな。ジークはあと2年もない。俺は5年と少し。そろそろ決めなきゃいけない。俺の継承者を」

「私が引き継ぐ」

「お前じゃだめだろ。アッカーマン家が何なのかまだわかってねぇんだ。しかも半分東洋人で巨人になれるのかも怪しいって話だろ?何よりもヒィズルと色々やっていこうってやつが巨人になってどうする」

「ジャンの言うとおりだ」

「俺だ。俺はエレンより頭がいい。お前のお下がりはきにいらねぇが、実際俺以上の人材がいるか?」

「そんなすげぇやつを13年でみすみすしなすわけにはいかねぇだろ。お前は指導者とかを目指せよ。エレンの巨人は俺が継ぐから」

「コニー・・・」

「よくないですよ。あなたはばかなんですよ。私が継ぎますよ」

「お前ら・・・」

「いやそれはおかしいだろ」

「え?」

「いやだからばかには任せられないってお前が言ったんだろ?」

「ん?」

「お前は俺よりバカなんだから矛盾してるんだぞ?それがわからないのか・・・?」

 サシャが真っ青になって「え?」と言葉を返す。

「俺はお前らに継承させるつもりはない。大事だからだ。他の誰よりも・・・だから長生きして欲しい」

 何か妙な空気が流れている。

「てめぇ何赤くなってんだ!?どうすんだよこの空気をよぉ!?」

「・・・すまん」

「ジャン、夕日のせいだよ・・・みんな赤くなってるから」

「そうか・・・なら仕方ねぇよな・・・」

「――エレンは私たちのことを思っている。だから私たち以外の外部に対して攻撃的になったのかもしれない。きっとその思いが強すぎたから・・・あんなことに」

「・・・すべては俺たちのためだって?それは違うぞ。かつてのあいつは前線からお前を遠ざけようとするやつだった。だが今は・・・アルミンに軍港を破壊させるように仕向け、お前を戦場に呼んだ。大事だと言った俺たちもだ」

「信頼されているからだと思う・・・私たちがいかなければ、エレンは何もできなかった」

「俺たちがいかなければサシャが死ぬこともなかっただろうな。ミカサ・・・サシャが死んだときあいつは笑いやがった。一体・・・何がそんなおかしかったんだろうな。サシャが死んだことのどこが・・・説明してくれよミカサ」

「エレンと話そう。僕とミカサと3人だけで。かけあってみるよ」

「話し合ってどうするんだ」

「かつてエレンが始祖の力を発動させたとき、ダイナは食われた。エレンがそう望んだからだ。つまり、命令を下したのは始祖を持つエレンだ。この仕組みはエレンとジークにもあてはまるはず。だとすればジークが何かを企てていたとしても、エレンが望まない限り叶わない。だから決定権を持つエレンが僕らと同じ目的なら問題はないんだ」

「ジークと同じなら?」

「巨人化の薬を入手した兵団には選択肢がある。信頼できる誰かを巨人にして、エレンの始祖を継承させる」

「エレンにはまだ時間が残されているのに!!」

「わかっている。だから確かめて証明するんだ。エレンは味方であると――」


 一方、逃げ出したガビとファルコは川の浅瀬で顔を洗う。

「かなり逃げたよな・・・その腕章はずせよ目立つから」

「これを見られたって分からないでしょ」

「こんな田舎にいないから」

「いつか見つかるだろ!!マーレに帰れる手がかりもないのに!!」

「帰れるわけない。ただつかまって死ぬまでにジークに問いただしたいだけ。なぜ裏切ったのか。あんたは好きにすればいい。ついてこなくていいから」

「ああそうかい。好きにさせてもらうよじゃあ」

「これ捨てといてやるよ」

 ガビの腕章をひっぺはがす。

「返せ!!私は善良なエルディア人なの!!それがないと島の悪魔と同じになるでしょ?!」

「何言ってんだ!?お前おかしくなっちまったのか!?」

「じゃあほっといてよ!!何であんたまでついてきたの!?あんたまで死ぬことないのに・・・」

「何してるの?」

 木陰から一人の少女が覗かせる。

「こんな朝早くに・・・君たちどこから来たの?」

「い・・・言いたくないです」

「私たち家が嫌で・・・」

「やっと逃げてこれて・・・だからもう戻れないんです」

 ガビが手の拳ほどの石を掴む。

「・・・そう。おなかすいたでしょ?近くに私の家があるから付いてきて」

 ファルコがガビの掴む石を奪い取る。


 「――獣の巨人の死骸からジークの体が部分的に見つかった。だが足りない。どれも両腕両足だ。ジー0クはパラディ島と手を組み、飛行船で逃げおおせたと見ている」

 ポルコ、ピーク、ライナー、コルトにマガトの一同が介している。

「ピークの推測が正しければジークは4年以上前から計画し、共謀者を構成していたようだ。この対人型に改良された立体機動装置はマーレの技術が取り入れられている。逃走用に奪われた飛行船も訓練をつんだ軍人でないとできないであろう高度な飛行技術を見せた。恐らくは4年前の調査船に同志を忍ばせたのだ。エルディア復権派の同志をな」

「くそっずっと一緒に戦ってたのに裏切り者だったなんて・・・」

「当然、このままで済ますつもりはない。間もなくマーレと主要国すべてによる巨大軍事同盟が結ばれることとなった。あの日、ヴィリーが世界に求めたとおりにな。ジークの任期まで待つつもりはない!今から半年以内に世界連合軍による焦土作戦を行う!」

「は、半年ですか!?ファルコとガビの救出も半年後でしょうか!?」

「世界連合軍の終結を待て。マーレの力のみで攻めても以前のように返り討ちにあうだけだ」

「シークもそう考えるでしょう。大打撃を受けたマーレ軍はすぐさま攻勢に転じることはないと。そして半年後に潰されるのを策もなしに待っている人でもない」

 マガトは「確かに」という表情を浮かべている。

「ジークはこの時間に何かを企てているというのか?」

「ええ、何か考えがあるはずなんです。それを挫くためには世界連合軍の終結を待っていられない。パラディ島を奇襲すべきです」

 ライナーは強く提起する。

続く

考察・感想編は別記事として出してます。解説や感想、予想などにご興味がある方、更なる分析をご希望の方はぜひそちらもお越しください。

↓

こちら: 108話 分析【考察・解説】編外部

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進撃の巨人の関連情報は随時紹介します。乞うご期待!

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