106話(あらすじ・感想など)記事

   

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表紙

 106話のあらすじ&感想記事です。

 別マガ2018年7月号掲載。単行本派の方はネタバレご容赦ください。

ざっくりと要約
  • ジーク信奉者のイェレナと調査兵団の出会い回想
  • アニ、久々に!?

~続く~

ここでチェック!image一言感想

 850年の直後、パラディ島に何があったのかがはっきりとする回です。

あらすじ

第106話 「義勇兵」

【君は・・・こんなことを聞かされても困ると思うけど、君に聞いて欲しい。3年前のあのとき・・・あのときならまだ・・・何かを変えられたかもしれない】

「隊長・・・先遣隊が2時間音沙汰なしです」

「わかっている。第2第3調査隊上陸用意を――」

 轟音が響く。15メートルに及ぶ巨人エレンが調査隊の船を持ち上げる。危うく船から落ちそうになる兵らは柵などに掴まる。

「あ・・・悪魔・・・」

 エレンは船を海面に降ろす。

「マーレのみなさん、こんにちは!!パラディ島へようこそ!!私はハンジ!!はるばる海を渡っていらしたお客様をお迎えするものです!!長旅でお疲れでしょう!!どうぞこちらでお茶でも楽しんでいってください!!ちなみにお一足お先にお越しのお連れのお客様とは!!すでに仲良しでーす!!だよねーニコロくーん!?」

「うっ・・・」

 リヴァイはブレードの先をニコローに突きつける。

「隊長!!私にかまわずこの悪魔どもを撃ってください!!」

「んな!?何を言い出すんだニコロくん!?」

「お前の三文芝居に付き合う気はねぇってよ」

「・・・ニコロ!!よく聞け悪魔ども!!マーレは穢れた血に貸す耳など持ち合わせていない!!穢れた連中と豚の小便をすするようなマネもしない!!」

「!!あ~あ、いいのかなー!?そんな悪口言ってー!!後ろの巨人が見えないのかな~!?どうやってここから逃げるつもりなのかな~!?」

「!!悪魔の力などに屈するものか!!これがマーレの挨拶だ!!」

 銃口をハンジに向ける。

「ッ――!!」

 銃声が轟く。そこには思ってもいなかった光景が広がる。

 兵の同士討ち。

「・・・何のマネだイェレナ!?」

「武器を捨てるんだ」

「!?・・・お前ら!?」

「言うとおりに」

 イェレナに続いて黒人の男も。

「ハンジさん、お招きいただき光栄です。お茶しましょう」

 イェレナは巨人を見る。

「会いたかったよエレン・・・」


「――いったいなにが目的なんだ?あのでかい女、仲間を撃ち殺しやがったぞ」

「さぁな・・・敵であれ味方であれ信用できねぇのは確かだ」

「でも話し合うことが出来て情報が手に入るなんてとてつもない幸運だよ」

「あぁ・・・本当に運が良かった・・・敵の上陸を阻止できたのは偶然だ。マーレが本腰を入れればこんなもんじゃすまねぇ・・・なんとかしねぇと」


「へぇ・・・なるほど。こうやって何発も撃てるわけか・・・」

「それらがマーレ兵の基本装備です。マーレ兵は一師団あたり約2万人で構成され総員50師団で約100万人になります。それら陸軍に加え21隻の戦艦からなる3つの艦隊を有し、そのほか新兵器の進歩もめざましく航空戦力にも力を注いでいます」

「・・・こう・・・くう?」

(びびってんじゃねぇよ ナメられるだろうが)

(わかってるって!!)

「・・・要するに海や壁をこえ、敵が空から現れる移動兵器のことです」

「え!?空から来るの!?」

「おい」

「・・・そんだけの力を持ったマーレ様が・・・少なくとも一年間・・・まともに攻めてこなかった理由って何?」

「主に二つ。無垢の巨人が最新鋭の兵器をもってしても上陸困難な障害であること。エルディア人を幽閉するための政策でしたが、逆にマーレからエルディアを守る存在となっていたのです」

「・・・らしいな。そいつは笑える」

「・・・しかしもうすぐ夜が明け巨人が活動する頃ですよね?のんびりお茶ができるということは・・・島の巨人をすべて殺してしまったということでしょうか?」

「だったらどうする?なんとかしてマーレに伝えるか?」

「いや・・・素晴らしい。期待以上だ」

「・・・二つ目の理由は?」

「現在、マーレは複数の国と戦争状態に突入したからです。今はパラディ島どころではないというわけですが・・・そもそもの開戦の理由はあなたがたにあるのですよ?鎧の巨人や獣の巨人、マーレが誇る戦士を打ち負かし、超大型、女型とマーレから主力を奪った。諸外国は瞬く間に団結し、戦争の火蓋は切って落とされたのです」

「するとあなたがたはマーレに恨みを持つ亡国の民であり、マーレ軍に潜入する諜報員のようなもの・・・なのかな?」

 沈黙が流れる。

「お・・・当たり?やっぱりマーレに背くからにはそれなりの動機と後ろ盾がないとね」

「諜報などと・・・呼べるような代物ではありません。マーレに故郷を奪われ、徴用された我々はとても非力でこの大国に抗う気概は失われつつある状態にありました・・・彼に導かれるまでは。マーレや世界が悪魔と呼んで恐れる巨人、私には全く別のものに見えた。神です。無力な私たちに希望を見せてくれました。私たちはジーク・イェーガーの命を受け、上官を撃った反マーレ派義勇兵です。目的はエルディア人の解放です」


「――ジーク・イェーガーの要求はいかの通り。彼に残された時間以内に彼をパラディ島に受け入れ、始祖を有する腹違いの弟、エレン・イェーガーと引き合わせること。そのための条件としてパラディ島の安全を保障。武器を始めとする最新技術の提供。また我々に存在するとされる友好国との橋渡し。そしてマーレに対する情報工作等々の支援・・・すべては生存が危ぶまれるエルディア人の救済を目的としたもので・・・」

「論外だ!!そんなバカな話に乗るものか!!相手は獣の巨人だぞ!?ラガコの村民を巨人に変え!!壁中を恐怖に陥れ!!調査兵団を壊滅寸前まで殺戮した張本人がそうぬかしたのか!?ぬけぬけとよくもまぁ・・・」

「奴らの目的は終始一貫して始祖の巨人の奪還。力尽くがだめなら口八丁手八丁 尽くせと言わんばかりだな」

「それは敵さんも承知のはず。まずは団長どのの話を聞こうではないか

「続けます。ジークいわくエルディア人の問題を一挙に解決する秘策が残されているのだと。その秘策を行う条件として必要なものが始祖の巨人と王家の血を引く巨人。その二つがそろえば世界は救われる。ただし、その秘策を明かすことができるのは条件が揃ってからだと・・・」

「・・・聞くに耐えん」

「我々はずいぶんと低く見積もられたものだな・・・」

「それは・・・本当です。思い出したんです。オレが一度だけ始祖の巨人の力を発動させることができたのは王家の血を引く巨人と接触した瞬間でした。その巨人の顔は父の残した写真と同じ人物、ダイナ・フリッツに違いありません。偶然にもオレはあの日あの瞬間に無垢の巨人として彷徨うダイナ・フリッツと接触し、窮地を脱したのです。つまりダイナの息子であるジークは解明したのでしょう。不戦の契りを出し抜く術を。我々エルディア人に残された唯一の希望を。壁に潜む幾千万もの巨人で世界を踏み潰す“地ならし”の発動条件を」

「・・・エレン」

「お前・・・どうして今までそんなことを黙っていやがった」

「ヒストリアの身を案じたからです。オレの不確かな情報で巨人にさせるわけにはいかないと・・・思っていました。軽率な判断であったことを認めます」

「しかしそれが本当だとすると・・・これはジークの秘策にも筋が通る」

「正気か!?連中を信用する気か!?」

「そうだ!!敵兵を大勢島に留めておけば何があるか知れないぞ!!全員縛り首にすべきだ」

「いえ・・・そうもいきません。マーレの調査船からこの島を守るためには義勇兵の力が必要なのです。彼女らの無線通信がなければ・・・」


「――こちら第一次調査船団――応答願います」」

「こちら第二次調査船団!!」

「よかった・・・船が座礁して・・・ずっと助けを待って・・・」

「すぐに向かう。位置情報を――わかったあの入り江だな。我々の規模か?安心しろ二隻の調査船で向かっている」


「おーい!!無事か!?もう大丈夫だぞ!!」

 雷光が鳴り響く。

「超大型巨人!?どうして」

「あれは敵だ!!」

「船がやられるぞ!!」

「急げ!!」

「飛び込め!!」


 泳いでたどり着いた先に調査兵団が待ち受ける。

「穢れた悪魔の汚らわしい島へようこそ」。もてなしてやるよ。豚のしょんべんでよろしければな。断ってもいいが上陸許可は下りない。悪いが泳いで帰ってくれ」

【あの頃は楽しかった。確かに僕たちエルディア人は世界から恐れられ憎まれている。まだ顔も知らない海の向こうにいる人たちから。でも・・・海の向こうにいる人たちは敵だけじゃなかった】

「この島にもっとも必要なものを造りましょう。これを港と言います」

「あぁ・・・みなとね。子供たちが喜ぶな」

「遊具じゃねぇよ。混浴風呂もちゃんと造るんだろうな?」

「温泉じゃありませんよエロガッパ。これはおいしそうなものですよね?」

「・・・食べ物じゃない。これは・・・」

「船を安全に停泊させる場所だね。なるほど・・・鹵獲した船を使って海の外と交易ができるってわけか!」

「その通りです!ハンジさん!これは世界とつながる場所ですよ!!」

「すごいよオニャンコポン!!」

「ところでオニャンポコンは何で肌が黒いのですか?」

「俺たちを創ったやつはこう考えた。いろんなやつがいたほうが面白いってな」。巨人になる人間、ユミルの民も同じさ。俺たちはみな求められたから存在する」

「誰が僕らを作ったの?」

「始祖ユミルに力を与えた存在、すなわち神だ・・・そうあkん画得るものもいる。考えるだけなら自由だろ?」


【世界はずっと複雑で知らないことだらけだった】

「何だよこの料理・・・」

「・・・これ食えるのか?」

 サシャだけは宝物を見るような顔をしている。

「海の幸ははじめてかい?ニコロはマーレ料理の達人なんだ」

「くそっ・・・何で俺が・・・いやなら食うなよエルディア人。お前らなんかに・・・」

「ぐぁああうまぁいいいい」

「おい!!」

「ずりぃぞサシャ!!」

「ニコロさん、あなたは天才です!!」

 ニコロはどこか照れて優しげな表情を浮かべている。

「き 汚ぇ食い方しやがって・・・」

「こんなのはじめてで・・・」

「まだあるからゆっくり食え!!」


 銃の訓練中。

「もうすぐ港が完成するんだ。マーレの工兵の力を借りたらすごく早く進むようになってさ」

「よく協力してくれたね」

「そりゃ最初はお互い疑心暗鬼でまったくうまくいかなかったよ。でも時間をかけて肩書きを抜きにして人同士向き合えば・・・きっと分かり合える」

「アルミン、ベルトルトの記憶は何か見たか?」

「あぁ・・・いや、役に立ちそうなものは何も」

「時間はねぇぞ。ジークの寿命はあと3年もねぇ」

「うん・・・そのことだけど・・・このままイェレナたちの作戦どおりに進めていいのかな?」

「何か問題が?」

「本当に地ならしで世界を脅すことでしか守る術はないのかなって・・・それじゃあ本当に世界を恐怖に陥れる悪夢だ。そうなる前に話し合えないのかな?港ができたらマーレや世界中の人と話し合って誤解を解けば・・・」

「誤解?誤解ってなんのことだよ?世界から見れば俺たちは巨人に化ける怪物だ。そこに誤解はないだろ?」

「でも・・・仲良くなれたマーレ人もいる」

「何人だ?ほとんどのマーレ兵は収容所の壁を睨みつけてるだろ」

「・・・それだって時間をかければ」

「そう。時間が必要だ・・・」

「そうだ。時間を稼ぐためには手出しできねぇようにしてやるんだ・・・」

【もしかしたら別の道があったんじゃないかって・・・そればかり考えてしまう】


「今日は今回の作戦で死んだ8人の葬儀があった。サシャを含めてね。誰よりもエレンを理解しているつもりだった・・・ミカサよりも・・・でも、もうわからない。エレンは一人でもやるつもりだった。エレンに協力しても見放しても最悪の選択になっただろう。とにかく大勢の人間を殺した・・・戦艦も軍人も民間人もすべてを巻き込んで・・・あの日の僕たちと同じように突然・・・すべてを奪った。でも・・・あの軍港が健在だったら・・・すぐさまマーレ軍はこの島に報復攻撃しただろう・・・和睦の道は絶たれた・・・けどやるしかなかった。あの日の君たちのように・・・」

「ねぇ・・・アニ。何か・・・答えてよ」


「戦勝・・・と報じたわけか。恐ろしいね。何も知らないってのは」

「お前を殺してお前の死体をマーレに送りつけ、お前の陰謀を明るみにする。お前の祖父祖母の命はないだろうな。だがお前の言う秘策とやらが本物ならお前を切り刻むのを少し待ってもいい。俺はどちらでもかまわない」

「寛大なお言葉に感謝いたします。だが俺をエレンと会わせるのが先だろ?・・・なぁ?睨むのをやめてくれないか?」


 ミカサは一人思う。

「勝てなきゃ死ぬ・・・勝てば生きる」

 エレンもまた思う。

「戦わなければ勝てない。戦え、戦え」

続く

考察・感想編は別記事として出してます。解説や感想、予想などにご興味がある方、更なる分析をご希望の方はぜひそちらもお越しください。

↓

こちら: 106 分析【考察・解説】編外部

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進撃の巨人の関連情報は随時紹介します。乞うご期待!

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