100話の考察・解説編、感想パートです。本編を読んだ方や「100話ネタバレ記事」を読んだ方向けの記事となります。まだ本編をお読みでない方はネタバレに注意してください。
※100話・・・2017/12/9発売の別マガ1月号掲載
先にこちらの記事を読むことを推奨します。
気になった部分の感想や解説、捕捉などをしていきます。最新話考察はここで浅く広くご紹介しています。単独で別記事で出す場合も。
今回も考察するポイントはあまりないので感想がメインです。

なんとなく「ヴィリーが戦槌の巨人ではないか」という疑惑を個人的に向けてましたが、まだ確定には至ってませんが違う様子。
その大きな理由としては「そこで見ててくれ・・・これがお前を犠牲を犠牲にした俺のけじめだ」という台詞です。この「犠牲」という表現が使われた人物は巨人の力を引き継いだという意味だと推測されます。それが家族の誰に向けられた台詞かまでは分かりませんでしたが。つまり、この場に戦槌の巨人も来ているということで良いかと考えます。

ずばり北欧神話で言うところのラグナロクを彷彿。もしくはナウシカでいう火の七日間と言ったところでしょうか。巨人が苦手とされている海をも渡れるのかは不明ですが、恐ろしい世紀末が見え隠れします。
しかし、元はといえばタイバー一族が真実をひた隠しにし、保身に走ったことが全ての元凶に思えるのは気のせいでしょうか。タイバー家の嘘が発端でパラディ島は攻撃され、そしてエレンたちは復讐を誓います。しかし、不戦の誓いというものとフリッツの真意を世に知らせておけば、攻撃する必要がない存在なんて分かりきったことであり、こんなことにはなっていません。
その真実に反省することなく、今度は世界で一丸となってパラディ島を叩こうと誘導するのは、エレンからしても個人的にも腹立たしいように思えます。

このヴィリーの台詞に恐らくエレンは既知感を覚えたのではないでしょうか。
「俺が!!この世に生まれたからだ!!」という台詞がトロスト区でコントロール不能に陥ったエレンの夢内の台詞であるわけですが、それの対比とも言えるような台詞です。

エレンの行動はヴィリーの意思と意図が分かるまでわざわざ保留していたように思えます。わざわざ宣戦布告をするまで、エレンは何もしませんでした。もしここでヴィリーが戦わずに平和を選ぶ選択をしていれば、もしかしたらエレン率いるパラディ島側も手を出さなかったのかもしれません。
「パラディ島の悪魔と!!共に戦って欲しい!!」
というヴィリーの台詞を聞いたエレンはとても悲しそうな表情を浮かべます。「仕方がないか」とか「悪いな」といったようなどこか残念そうな表情でもあります。

「巨人を駆逐する」から「敵を駆逐する」になっています。この台詞からも分かるとおり、まだ和解の余地があったように感じます。
マーレが敵になるという選択肢さえ選ばなければ・・・。

何度もライナーは死ぬ死ぬ詐欺をやっているわけですが、今回もゼロ距離でエレンの変身に巻き込まれたわけですから、どうなったのやら。例のごとく死んではいないように思えるのですが、仮に生きていたとしてもエレンと戦う気力すらあるのか疑問です。
続いてファルコです。彼もライナーほどではないのですが、エレンの至近距離におりました。ここでファルコが死んでしまったのなら、今までの描写は一体何だったのかということになりかねません。
エレンの変身直後に死体らしきものが数人はじけ飛んでいる描写が見えますが、これに関してはビルの住民という可能性のほうが高そうです。

世界から愛され、カリスマ的存在でもあり、そして今回の演説でも拍手喝采を受けていた彼がエレンに殺されたことにより、恐らく世界は一丸となりエレンに立ち向かうことになります。つまり、巨人の世界大戦が開戦したという認識で良いかと思います。ヴィリーを倒すことと引き換えに、敵を一つにしてしまったという脅威もついてくるわけですが、パラディ島は一体どのように立ち回っていくのでしょうか。
そして、東洋人はどういう立ち回りになるのかも気になるところです。
総評・次回の予想
ついにエレン登場!相変わらず巨人の姿はあんまり変わってませんね。
ということでいつもの次回予想。
次回、戦槌の巨人、もしくは鎧の巨人とエレンが争う!
ということで――それではまた次回にお会いしましょう。さようなら。