100話(あらすじ・感想など)記事

   

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表紙

 100話のあらすじ&感想記事です。

 別マガ2018年1月号掲載。単行本派の方はネタバレご容赦ください。

ざっくりと要約
  • タイバー家の宣戦布告と同時にエレン、巨人化!100話を持って開戦!!

~続く~

ここでチェック!image一言感想

 巨人を見たかった人にお待たせと言いたいです!

あらすじ

第100話 「宣戦布告」

 舞台よりも以前に時はさかのぼり、馬車の中でヴィリーとマガトは話す。

「・・・やはり狙われるとしたら演説の最中だろうか?」

「断言できませんがその可能性がもっとも高いでしょう。マーレ軍幹部が公の場で一同に会するのはその時のみです。次点で幹部の移動時ですが直前まで移動経路を決めない習わしが防衛策としてあり、馬車もさまざまな軍人が利用します」

「ならば軍幹部は端の特等席へ。できるだけ一区間にまとめておくように」

「本当によろしいのですか?

「タイバー家もただ遊んでいたわけではない。先代に比べてはな・・・かねてより世界の上層階級と交流を深めてはエルディア人の地位向上に努め、パラディ島の動きに目を光らせていた。だが見るべきは足元だった。気づいたときには・・・敵は海を渡り我々の首元まで迫っていた。何より危惧すべきパラディ島勢力の協力者の影だが・・・依然その実態が掴めないままでいる。ご存知のとおりマーレは敵が多すぎる。軍内部も例外ではない。敵の襲撃を甘んじて受け、それを利用する」

「しかし敵を釣るにしてもあまりに餌が大きい」

「無能な幹部などくれてやればいい。まさに好都合じゃないか。新たな軍の再建もあなたの人選どおりになる手筈だ」

「・・・しかし大勢死にます」

「その大半はエルディア人だ!!悪魔の末裔なんだろ!?

 ヴィリーは激高する。

「・・・今更じゃないかマガト隊長。あなたも今までは大勢のエルディア人を敵の前に送り込んだはずだ。・・・あなたが今までやっていたことをやればいい」

「・・・先に申し上げておきます。これは戦争ではありません。敵の正体は不明なまま・・・現場は不特定多数の群集に囲まれています。タイバー公、私は恐らくあなたを守ることができない。このままではあなたは死にます。あなたは餌にしては大きすぎる」

「・・・当然覚悟の上だ。私が表に出なければ世界は目を向けてくれない。何より私を含め、レベリオ収容区のエルディア人は哀れな被害者でなくてはならない・・・予期せぬ襲撃の被害者だ。私だけそこから逃れていては世界を味方につけるどころではなくなる」

 マガトは手を差し出す。それは賛同の証。

「エルディア人は悪魔の末裔に違いありません。そして、私たちは悪魔に違いない」

 二人は握手する。


 そして時は現在のヴィリーの演説に戻る。

「――我々タイバー家は救世の一族などではありません。巨人大戦後の一族の安寧を条件にカール・フリッツと手を組み、マーレにエルディアを売った。そしてエルディア人でありながら、世界から尊敬され、迫害とは無縁の待遇を享受した。私がこの事実を知らされたのは頭主となった日・・・事実に触れた私は眩暈を覚え、そこから目を背けました。タイバー家とはありもしない名誉を貪る卑しいこそ泥にすぎない・・・その受け入れがたい事実から・・・」

 観衆は静まり返っている。

 一方、警備に当たっていたマガトに異常が伝えられた。

「隊長!!呼びに向かった兵士共々姿を消しました!!」

「予備隊を動員し捜索しろ!!・・・始まったか」


 ――ピークとポッコ。

「いってぇなクソ」

「藁がしいてあるね。おかげで骨折しただけですんだよ」

「なんだこれは!?」

「戦士を拘束する仕掛けだろうね。マーレはいくつか用意してあるんだ。こういうのを・・・この狭さじゃ巨大化できないね」

「あのノッポの兵士・・・何が目的だ?」

「わからない・・・マーレ軍なのか単独犯なのか・・・でもあの兵士、私はどこかで・・・」

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「――私がこの場を待って偽りの栄誉と決別したのは危険な状況にあるからです。そう・・・この問題の当事者は私であり、みなさんなのです」

 ヴィリーは舞台横にいる家族に向けて思う。

(そこで見ててくれ・・・これがお前を犠牲にした・・・俺のけじめだ)

「カール・フリッツは始祖の巨人の力で彼の平和を実現するべく巨大な盾と矛を生み出しました。それが始祖ユミルの3人の娘の名を借りた三重の壁ウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナ。盾であり矛であるこの壁はおよそ幾千万もの超大型巨人で造られています。パラディ島の脅威とはこの超大型巨人郡による襲撃、地ならしです。先ほど説明したとおり、始祖の巨人を行使できるのは王家の血筋のみ。その王家は不戦の契りにより始祖の巨人を武力行使することはない。ですが鎧の巨人ライナー・ブラウンの報告によると、始祖の巨人の能力を発動させる者が現れました。それが現在始祖の巨人を見に宿すエレン・イェーガーの危機なのです」


 足を再生させるエレン。それを見てファルコは驚愕する。

「・・・騙した。あなたの言葉に励まされて尊敬してたのに・・・ずっと騙してた・・・」

「悪いな・・・ファルコ。お前には助けられた」

「あの手紙・・・俺に届けさせた手紙は!?家族に送るって言ったあの手紙は!?」

「家族宛の手紙じゃなかったが・・・仲間には届いた」

「あ・・・そんな・・・俺がまさか・・・」

「・・・な・・・仲間だと」

 外のヴィリーの演説が聞こえてくる。

「――つまりエレン・イェーガーは地ならしを発動させる可能性を秘めています。先の戦争では巨人の力を上回る兵器が台頭してきましたが、幾千万もの超大型巨人を阻止する兵器は今後到底現れません。一度地ならしが発動されてしまえば、我々にできることはもうありません。我々人類はただやがて聞こえてくる終末の足音に震え、ただ逃げ惑うのみ。やがて人々はもちろんあらゆる都市や文明、大型の動植物は生態系ごと踏み潰され、文字通り全ては平らな地表と化すのです。そうなってからでは何もかもが手遅れだ。その脅威を阻止できるとすれば今しかありません」

(・・・そうだ。今は千載一遇のチャンスだ。わけがわからないけどマーレの悲願である始祖の巨人が・・・海を渡って今ここにいるんだから・・・今俺と・・・ブラウン隊長に全てがかかってる)

「そのとおりだ。ヴィリー・タイバーの言うとおり俺は悪者だ。世界を滅ぼしちまうかもしれない。だが俺にもお前たちが悪者に見えた。あの日・・・壁が破られ俺の故郷は巨人に蹂躙され、目の前で母親が巨人に食われた・・・あの日から・・・どうして何もしてない人たちがあんな目にあって・・・大勢の人が食い殺されてしまったのか・・・俺にはわからなかったんだ。なぜだライナー。何で母さんはあの日巨人に食われた?」

「・・・それは俺たちがあの日・・・壁を破壊したからだ・・・」

「なぜ壁を破壊した?」

「・・・任務に従い混乱に乗じて壁内に侵入し・・・壁の王の出方をうかがうために・・・」

「その任務とは?」

「・・・始祖を奪還し世界を救うことが目的だった・・・」

「・・・そうか。世界を救うためか。世界を救うためだったら、そりゃあ仕方ないよなぁ・・・」

「・・・お前・・・言ってたよな・・・『お前らができるだけ苦しんで死ぬように努力する』って・・・そのために来たんだろ?」

「あぁ・・・言ったっけ?そんなこと・・・忘れてくれ」

「・・・?え?」

「確かに俺は海の向こう側にあるもの全てが敵に見えた。そして、海を渡って敵と同じ屋根の下で敵と同じ飯を食った・・・ライナー、お前と同じだよ。もちろんむかつくやつもいるし良い奴もいる。海の外も壁の中も同じなんだ。だがお前たちは壁の中にいるやつらは自分たちとは違うものだと教えられた。悪魔だと。お前ら大陸のエルディア人や世界を脅かす悪魔があの壁の中にいると。まだ何も知らない子供が・・・何も知らない大人からそう叩き込まれた。一体何ができたよ子供だったお前が。その環境と歴史を相手に。なぁ?ライナー。お前・・・ずっと苦しかっただろ?今の俺にはそれが分かると思う・・・」

 ライナーは地面に伏す。

「違う!!違うんだエレン・・・俺はあの日・・・マルセルが食われてアニとベルトルトは作戦を中止して引き返そうとしたのに・・・無理やり作戦を続行させたんだ・・・それは保身もあるが俺は英雄になりたかった!!お前らに兄貴面して気取ってたのもそうだ。誰かに尊敬されたかったから・・・あれは時代や環境のせいじゃなくて・・・俺が悪いんだよ。お前の母親が巨人に食われたのは俺のせいだ!!」

 ライナーは涙を浮かべる。

「もういやなんだ自分が・・・俺を殺してくれ・・・もう消えたい・・・」


「――しかし・・・この世界が直面する危機も全てはエルディア人が存在することによって生じる危機です・・・私は出来ることなら生まれたくなかった。この血を恨みました。私は他の誰よりも・・・エルディア人の根絶を願っていました。・・・ですが私は死にたくありません。それは・・・私がこの世に生まれてきてしまったからです。我々は国も人種も異なるもの同士ですが!!死にたくないものは力を貸してほしい!!どうか一緒に未来を生きて欲しい!!」

 観衆が沸き立つ。あるものは喝采を。あるものは涙を浮かべながら、人種の垣根を越えた拍手とカメラのフラッシュが飛び交う。

「パラディ島の悪魔と!!共に戦って欲しい!!」

 歓声が響く。世界もヴィリーに同意したのだろう。その様子は歓声だけでもエレンたちに伝わってくる。

「立てよライナー。分かったから」

 地に膝をつけたライナーはエレンを見上げる。エレンはライナーに手を差し伸べていた。

「・・・エレン」

 ライナーはその手を涙ながら握る。

「――現実問題として世界の郡が手を取り合うにはまだまだ超えねばならない問題があります」

「やっぱり俺は・・・お前と同じだ」

「――しかし我々は強大な敵を前にすれば一つになれるはずです。私たちみんなで力を合わせればどんな困難も乗り越えて行ける筈です!!私ヴィリー・タイバーはマーレ政府特使として!!」

「多分・・・生まれたときからこうなんだ」

「・・・え?」

「――世界の平和を願い!!」

「俺は進み続ける。敵を駆逐するまで」

「――今ここに宣言します!!」

 エレンと握手しながら、彼が何を言っているのかを理解できないライナー。しかし、その意味に気づいた瞬間、ライナーはファルコのほうを見る。彼を守ろうとしたのか、逃げることを促そうとしたのか。しかし、そんなことはおかまいなしにエレンの握手している手は輝く。それと同時に宣言される宣戦布告。

「――パラディ島 敵勢力へ!!宣戦布告を!!」

 その宣言を行うヴィリーの頭上背後のビルから巨人が現れる。そして、巨人は否応なしに右手を舞台に拳を振り下ろし、ヴィリーを握り、ねじり殺した。

 巨人となったエレンが轟く。これが開戦の狼煙である。

続く

考察・感想編は別記事として出してます。解説や感想、予想などにご興味がある方、更なる分析をご希望の方はぜひそちらもお越しください。

↓

こちら: 100話 分析【考察・解説】編外部

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進撃の巨人の関連情報は随時紹介します。乞うご期待!

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