93話(あらすじ・感想など)記事

   

タグ:  

評価: 4

別マガ

 93話のあらすじ&感想記事です。

 別マガ2017年6月号掲載。単行本派の方はネタバレご容赦ください。

※5月と6月は都合上、まともに更新できないかもしれません。アニメ感想など遅れているのも都合上です。ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします。


ざっくりと要約
  • 大きな進展は特になし
  • ライナーは無事だった。
  • ファルコがガビを守るために、鎧の巨人の継承者争いが始まる?
  • パラディ島侵攻がいよいよ始まる!?

~続く~

ここでチェック!image一言感想

 

あらすじ

第93話 「闇夜の列車」

「半島の自治権を巡る戦争に4年も費やした挙句、敵戦艦とこちらの主力の巨人2体があわや刺し違える失態を演じた。お前が連合艦隊を何とか沈めきれたのも鎧が身を挺したおかげだがな・・・ジーク」

 会議室の上席に座る男は新聞を見ながら語る。

「『人類の英知はついにマーレの鎧を粉々に砕くまでに至った』・・・どの国もそう報じ、中東連合国を讃えている。これが・・・かの大国マーレの勝利だと言えるのか?マガト。これはどういうことだ?」

「元帥どの・・・いよいよそのときが来たのです。人類が巨人の力を超える・・・そのときが。まず戦争の大半の海鮮において、巨人兵力の介入余地がなかった。単純な海上戦力で比較するなら連合の最新鋭の戦艦に対し、我々は物量頼みの旧式艦隊」

「・・・我々海軍がこの結果を招いたと言いたいのかマガト」

「それは問題の本質ではありますまい。すべては巨人の力に胡坐をかいたつけが回ってきた。それに尽きます。巨人の力を過信し植民地政策を進める中、諸外国は兵器開発に力を入れた。その結果を今突きつけられているのです。それでも巨人は当分の間、無敵を誇ることでしょう・・・しかしこのまま航空機が発展していけば何百キロの爆弾が雨のように降り注ぐと言われています。そのときには戦争の主戦場は空へと移り、巨人はただ空を見上げ続けるほかなくなるでしょう」

 元帥は頬をつきながら呟く。

「羽根の生えた巨人は・・・いなかったか?」

「元帥殿・・・つまり我々はもう巨人の力に――」

「わかっておる。近い将来我々は戦争の主導権を失う。いや・・・それどころか既に遅れをとっている。かつては悪魔エルディアを討ち取りし英雄の国マーレがいまや・・・何たることだ」

 ジークが手を上げる。

「畏れながら元帥どの・・・進言のご許可を賜りたく存じます」

「“脅威の子”ジークよ。言ってみろ」

「今こそパラディ島作戦を再開し、始祖の巨人の奪還を急ぐべきです」

「お前は話を聞いていたのか?巨人の力に頼っていてはマーレに未来はないのだ」

「ええ、マガト隊長のおっしゃるとおり、マーレは今後通常兵器の開発に力を注ぐべきです。しかしマーレの科学力が十分な水準に達するまでマーレにあだなす国々は黙っているでしょうか?軍備再編までの時間、そのためにも『マーレがパラディ島を占拠し、全ての巨人の力を手に収めた』という新聞の見出しが必要なのです」

「お前の『任期』はあと一年足らずだったな・・・」

「えぇ・・・コルトが私の獣の能力をすべて引き継げるのか・・・私はとても不安でして・・・」

「・・・そうだな。残り一年の命を持って4年前の雪辱を果たしたいというわけか」

「その通りでございます。あの忌まわしき脅威グリシャの行いに終止符を打つのはかつての息子である私でなくてはなりません」

「さすが“驚異の子”。幼子が親を売って示したその忠義。一度だって疑ったことはない。お前の進言を党の議題に挙げてみよう」


「悪かったなコルト。お前をだしにしちまって」

「・・・いえ、素晴らしかったです。エルディア人がマーレ軍元帥に意見を通すなんて。それに僕に今の獣の巨人の代わりは務まりません。ジークさんは特別です。あなたの脊髄液を投与された同士はあなたが叫べば巨人になるし言うことも聞く。月が出ていれば夜にだって動ける。こんな能力、歴代の獣の巨人にも無かったのに・・・まるで話に聞く始祖の巨人だ・・・どうしてジークさんは特別なんでしょう?王家の血を引いてるわけでもないのに」

 タバコを吹かせながら思惑を秘めたジークは答える。

「さぁな・・・巨人学会の連中もお手上げらしい。結局俺が死ぬまでわからずじまいだろう。あ、記憶を継承するお前には知られちまうかもな・・・コルト。俺の秘密を」

「秘密・・・ですか?ケツの拭き方が独特なんだ。誰にも言わないでくれ」

 マガトが階段から上ってくる。

「ダメだ。全て話せ。ケツ毛の数まで申告してもらう。エルディア人にプライバシーは必要か?」

「隊長どの!!」

「必要ありません!!」

 ジークとコルトの二人は即敬礼をする。

「密談の邪魔をしてしまったな。続けてくれ」

「エルディア人のケツに興味がおありですか?」

「ふっ・・・さっきの会議はうまくいったなぁジーク。20年以上お前を見てきたが・・・いまだ底知れぬがきのままだ」

「やだなぁ買いかぶりすぎですよ隊長。一年でパラディ島を落とせるらしいな」

「・・・私には一年しか残されてないという話ですよ」

「この3年間パラディ島に向かった調査船団は帰ってきていない。3年間で駆逐艦を含む32隻が島に消えたのだ。ジーク。お前はこれをどう見る?」

「私はパラディ島勢力が保持する巨人は四体だと考えます。始祖、超大型、女型、進撃。『始祖』と『進撃』はエレン・イェーガー一人が身に宿しているとの見方が有力ですが、『超大型』と『女型』は現在も不明。両名が死んだとなればその力を宿した赤子が誕生するはずですがこちらの大陸側では発見されていません。そうなると四体の巨人はパラディ島で運用されている可能性がある」

「奴らが巨人を継承したということですか?ライナーの報告ではそのような知識は島の連中から確認できなかったようですが・・・」

「ライナーは島のすべてを見たと言ったか?可能性と言ってしまえばどうとでも考えられるだろ。ことは22年前、革命軍の残党フクロウが隠し持っていた進撃の巨人とグリシャ・イェーガーを島に送り込んだことから始まった。そいつらの撒いた火種が島全体に燃え広がっちまったんでしょう。フリッツ王家は名をレイスに変え、無抵抗主義を貫く姿勢であったようだが進撃の巨人にレイス王は食われ・・・継承の術とともにすべてを奪われた。隊長・・・私の見立てはこうです。軍の船が逃げることも許されず32隻も沈められたのならそれは巨人一体の仕業とは考えにくい。少なくともエレン・イェーガーを含む巨人が二体以上調査船に立ちふさがったのではないでしょうか」

「同じ意見だ。島を攻めるには戦艦の支援が必要になるだろう」

「えぇ・・・そして何より敵の脅威は巨人だけじゃない。おかしな機械をつけた連中が両手に剣や爆弾を装備して飛び回るのです。巨人を倒すことだけを考えた武器だ。私の失態はその武器を甘く見積もった事。そして王家の伝承のみの存在と思われていた一族、巨人科学の副産物アッカーマン一族と思わしき存在が少なくとも二人・・・正直奴にはもう会いたく有りません」


 ミカサとリヴァイとの戦いの記憶が夢で蘇る。

「待っ――」

 ライナーは思わず手を伸ばし目覚める。目覚めたそばのテーブルに座っている男が一人。

「楽しい夢でも見てるみたいだったから起こさないでおいてやったよ」

「・・・あのときの礼をまだ言ってなかったな・・・ガリアード・・・助かったよ」

「礼には及ばん。俺が助けたのはお前じゃない。お前が鎧を失うヘマから祖国マーレを救ったまでだ。そもそも9年前のパラディ島作戦に俺が選ばれて俺が鎧を継承していれば、こんなことにはならなかったんだ。兄貴がお前をかばって、その辺の巨人に食われることなんてなかった」

「マルセルの記憶を見たのか?」

「いいや残念ながらお前が兄貴を置いて逃げる様はまだ見ていない。だが・・・前身のユミルって女のことは少しわかった・・・・・・大層な名前をつけられた哀れな女だ。兄貴の『顎』を返してくれたのもあの女の意志だろ?」

「あぁ・・・そうだ」

「・・・じゃあお前はあの島で何をしたんだ?誰かに助けられてばかりじゃねぇかよ」

「あぁ・・・」

「女の記憶を通してお前を見たが・・・ありゃ何だ?ずいぶんと頼れる男を気取っていたようだったが・・・ありゃ・・・まるで兄貴の真似事じゃねぇか」

 少し複雑な表情を浮かべて答える。

「その通りだガリアード。お前の言ってることはすべて正しい」

「・・・あ?」

 一人の長髪の女性が杖をついて部屋にはいってくる。

「ポッコ。艦砲射撃を食らった人をいじめちゃだめだよ」

「・・・そっちの名で呼ぶなって言ってるだろピーク」

「ふー・・・」

「・・・大丈夫か?」

「人間に戻るのは2ヵ月ぶりだからね。その度に二足歩行を忘れてしまうよ。それよりライナー、もう起きれるならガビたちに顔を見せてあげなよ。すごく心配してたよ」

「そうしよう」

 ライナーは部屋から出、ピークはベッドに腰掛ける。

「よっこいしょ・・・はー疲れた」

「久しぶりに会った気がするな」

「えー戦場じゃいつも一緒だったろ」

「まぁしばらくは休めるだろう」

「・・・だといいね」


「なぁ・・・巨人が戦争で役に立たなくなったら・・・俺たち戦士隊は・・・エルディア人はどうなるんだろうな」

 ウドが心配事を口に出しながら、夕日の海に石を投げる。

「近所のおばさんが言ってたんだけど海の水がしょっぱいのはおじさんがよく海におしっこしたからなんだ」

「え」

「・・・ブラウンさんなら大丈夫だ。頭を吹っ飛ばされても生きてた人だ。今回は・・・頭以外がぐちゃぐちゃになったみたいだけど・・・もう大丈夫だって」

「・・・分かってる」

 変な挙動をしている敵兵が拘束されて歩かされているのが見える。

「ん?あれは・・・」

「心的外傷を負った敵兵を搬送しているんだろう・・・恐らく無垢の巨人の襲撃をくらって生き延びた兵士だ。そして本国に戻ったあの兵士は巨人兵器の非人道性を世界に訴えるためのマスコットにされるのだろうよ。そしたらエルディア人の立場はますますひどくなる一方だな。世界の皆さん、ユミルの民は殺しましょうって。クソっクソッ」

「こらウド。街の物に当たるな」

「ライナー!!」

 ガビがライナーに飛びつく。

「もう歩いていいの!?」

「あぁ。みんなも無事だったか?ガビ」

「うん」

「ウド」

「まぁね」

「ゾフィア」

「普通です」

「ファルコ」

「・・・どうも」

「ねぇ知ってる!?私達リベリオの本部に帰れるんだって!!」

「ガビ・・・声がでかいぞ」

「だってやっと帰れるんだよ!!それまでにこの街を回ろう!!こんな機会めったにないよ!!」

 ガビがライナーの手を引っ張る。

「・・・ブラウンさんは寝てたほうがいいんじゃないですか?」

「・・・大丈夫だ。心配ない」

「ファルコが帰って寝てな!!」

「俺も行くよ!!」

「待てガビ!そっちは子供が行っちゃダメだってマガト隊長が・・・」

「でも私、隊長がこっちに行ってるの見たよ」

 ガビたちの姿がマルセルやベルトルト、ガリアード、アニの姿にフラッシュバックする。

「待って・・・」

「え?」

 ライナーはすぐに正気に戻る。

「そっちの店はまだお前らには早い。こっちだ」


 ――とある列車内。

「お前らは見たか!?エルディアの女神ガビの勇姿を!!ガビは800の同士に代わり一人で・・・結束手りゅう弾のみで果敢にも装甲列車に挑んだんだぞ!?」

「ちょっとコルト・・・酒臭い」

「なぜそんな馬鹿なことをした!?同士諸君よ、君らにはわかるか!?俺にはわかるぞ!!それは君たちエルディア人戦士隊のために他ならない!!」

 隣の電車車両で盛り上がる一方、隊長や巨人に選ばれた戦士などの上官たちのいる車両は重苦しく静かだ。

「隊長・・・奴らを黙らせましょう」

「今宵だけだ。目を瞑ろう――」

「ガービ!ガービ!ガービ!」

 酒に酔いしれた戦士隊のガビコール。それを眺めるライナーとファルコ。

「鎧の継承権を獲得するのはガビになりそうだ」

「・・・そうですね。あなたの任期はあと二年ですから。あなたを慕う少女がこのまま順調に鎧を継承すれば・・・ガビの寿命は27歳・・・艦砲射撃の的にならなければですが・・・あなたはそれでいいんですか?」

 ライナーの顔つきが変わる。

「今お前なんて言った?9つの巨人の継承する名誉を冒涜したのか?これは直ちに隊に報告しなければならない。俺じゃなくても誰かが聞いていれば即密告だ。そうなればコルトは獣の継承権を剥奪されるどころか、お前は親族とともに巨人兵器に加えられる。次に飛行船から投下されるのはお前ら謀反人グライス家一行だ」

「ま・・・待ってください。発言を訂正させてください。戦士候補生ファルコ・グライスは己と一族を悪しきユミルの血から解放するべくこの血を生涯マーレに捧げます」

「では九つの巨人を継承する名誉をなんと心得る」

「名誉マーレ人として栄誉と誇りを授かり祖国マーレへの忠誠を存分に示す権利が得られることと存じます」

「お前は鎧の巨人を継承したいのか?」

 ファルコはガビをちらっと見る。

「鎧の巨人を継承するのは俺です」

「そうだ。ガビを守りたいならお前がガビを超えるしかない」

「・・・え?・・・え?」

「お前がガビを救い出すんだ。この真っ暗な俺たちの未来から・・・」

続く

考察・感想編は別記事として出してます。解説や感想、予想などにご興味がある方、更なる分析をご希望の方はぜひそちらもお越しください。

↓

こちら: 93話 分析【考察・解説】編外部

気になった一問一答

Q.

A.


進撃の巨人の関連情報は随時紹介します。乞うご期待!

シェアする

フォローする

いつもシェアありがとうございます。記事更新の支えとなっています。フォロー大変感謝です!これからも末永くお付き合いよろしくお願いします。m(_ _)m

コメント

コメントはこちらからどうぞ!注意点もお読みになってください。

  • 子供から社会人の方まで男女問わずご覧頂く場所です。節操を守ったコメントを行いましょう。
  • 口論・議論・評価・批判は歓迎ですがきつい言い方になっていませんか?一度深呼吸をしましょう。書き方を変えるだけでイメージがぐっと変わりますよ。
  • NGワードは厳しく設定しています。ふさわしくないワード部分も部分削除する場合があります。伏字も使用しないでください。

コメント一覧

    • 1. 進撃の名無しさん
    • 2017年05月10日 21:28
    • 管理人さんのペースで大丈夫ですよ。いつも楽しみに見てます
    • 2. 進撃の名無しさん
    • 2017年05月11日 20:09
    • 世界地図、完全に地球の上下反転でしたね
      パラディ島はマダガスカル島か。相当デカイ。
      地図で色付いてたとこがマーレ領?アフリカ大陸に中東超えてヨーロッパ全土だし、南アフリカ大陸まで色付いてるね。世界の1/3はマーレの占領下なのか?
コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット