91話の考察・解説編、感想パートです。本編を読んだ方や「91話ネタバレ記事」を読んだ方向けの記事となります。まだ本編をお読みでない方はネタバレに注意してください。
※91話・・・2017/3/9発売の別マガ4月号掲載
先にこちらの記事を読むことを推奨します。
気になった部分の感想や解説、捕捉などをしていきます。最新話考察はここで浅く広くご紹介しています。単独で別記事で出す場合も。

よくも悪くもかなり戸惑っています(笑)。まるで別の作品になったと言えるくらいの起承「転」結でしたので、どこから感想を書けばいいのかと悩んでしまいます。まずは軽いキャラ紹介から行きましょうか。さぼりがちでしたので、いずれは登場人物名鑑もそろそろ更新しなきゃいけないなぁと焦っています(汗)。

ファルコ
今のところ、マーレ側では主人公的な描かれ方をしているエルディア人の少年戦士。また、9つの巨人に選ばれる可能性のある「戦士候補生」でもある。
最前線でもあるスラバ要塞での戦闘中、榴弾を受けた衝撃により、一時的な記憶の軽い混濁が見られる。
コルト
ファルコの兄。会話から「獣の巨人」を宿していると思われ、「戦士候補生」の中でも代表格的な立場にいると見受けられる。
見た目はジャンとエルヴィンを足した感じ。
ガビ
同じく「戦士候補生」であり、そろそろ来るべき鎧の巨人の次期候補を目指している節が見られる。自称天才&美女であり自信に満ちている少女だが、それは仲間たちも認めており、あながち大げさではない。
なんとなくエルディア人の道筋を切り開いていくような人物という感想。見た目はサシャとハンジ、フリーダを足した雰囲気。
ゾフィア
同じく「戦士候補生」の中性的な見た目の戦士。一人称は「私」などから恐らく女性。エルディア人。
ウド
同じく「戦士候補生」。海軍の役立たずさを熱く長文で語る。エルディア人。見た目はインテリキャラ。
マガト
戦士候補生と800人エルディア戦士隊を束ねるマーレ人の隊長。戦術ではリスクとリターンを考える。
エルディア人に対しての感情は今のところ掴みどころがなく、捨石と思っているような節と、一応は重宝している印象が混在する。
顎(アギト) ガリアード
ガリアードさんと呼ばれる顎(アギト)という巨人の使い手。
対巨人すら一発で絶命させる装甲列車を破壊後に登場。頭部が硬質化の鎧に包まれている。鎧の巨人よりも守りは薄いかもしれないが、その分とても素早い様子。

色々な状況から、854年に時代が切り替わったみたいです。
急にオーバーテクノロジーや兵器が出てきたり、中東連合艦隊という言葉が出てきたり・・・・・・細かいところは説明すると長くなるので、時間軸を進めることによって大幅にカットしたというのが実情なのではないかなと思います。多分、細かいところは読者の推理力が全体的に高いので、任せるということかと。
そして、「始祖奪還作戦から9年」という言葉や「戦争開始して4年(シガンシナ戦)」、「ライナーがそろそろ時期(9年で寿命)」などの情報から、舞台は854年ということが推測できます。(1巻の超大型が来襲したのは845年です)

読者としては、まず何が起きているのか意味が分からないという状況でした。
どうやら超大型巨人と女型が奪われることによって他国とのバランスが崩れ、本格的なパラディ島の制圧は後回しに。そして、マーレは中東連合艦隊と4年間にわたって戦争しているという状態みたいです。メタな視点で見れば、850~854年の間にマーレがパラディ島に攻めなかった理由は中東連合艦隊のいざこざですよ、ということを表しているものと推測できます。
また、時を同じくしてエレンたちがいるであろうパラディ島の制圧には、ライナー・ブラウンが作戦に参加している様子のシーンがありました。制圧の目処が立ったので、パラディ島を制圧するための第一段階を開始したということでしょう。その代わり、巨人の戦力は対パラディと対中東連合で分散している様子。
本話で描かれている対中東連合艦隊では最低でも、顎(アギト)や獣の巨人、車力の3巨人が参加している様子です。
なお、中東連合艦隊とパラディ島は現時点では同盟を結んでいるようには見受けられません。

またまた全く知らない地名ということで、どこなのかは分かりません。目の前には海がある軍港があり、その高台となる山の頂上にある要塞です。ここが落とされてしまえば、中東連合艦隊は実質敗北を喫した事になるとのことです。となると、残りはパラディ島に全兵力が注がれることになるのでしょうか。

軍用飛行機か何かに乗って、ライナー・ブラウンや複数の戦士らしきものがパラディ島に向かうシーンが1ページほど描かれています。ライナーは後姿からでしたがヒゲなどを生やしており、いよいよ大人らしさが増した印象。
同じ飛行機にちらっと写っていたモブも巨人の使い手でしょうか。

現状でパラディ島側は始祖の巨人、超大型巨人、女型の巨人を保有しています。問題は女型の巨人をそのまま放置しているのか、戦力として数えるためにアニを贄にしているのかどうかという所でしょうか。さらにエレンの寿命も近づいていますから気になるところです。アルミンの巨人化の姿もまだ公開されていないので、その辺りがどうなっているのかが焦点でしょうか。
854年ではパラディ島がどうなっているのかが気になるところですが、しばらくは描かれなさそうですね。
総評・次回の予想
今月号は読んで驚いた人が大半でしょう。私もそのうちの一人です。全く違う作品を読んでいるような錯覚に陥りました(笑)。ここ数話は作品の雰囲気ががらっと変わってしまった感じがします。いよいよ大詰めに入っているんでしょうね。
ということでいつもの次回予想。
しばらくはマーレ人側の対中東連合が描かれるのかなと思いますが、恐らくあっさりと決着しそうです。気になるのは戦士候補生のキャラたちがどういう役回りになるのかということですね。これからメインキャラクターになるのかと思いきや、あっさりと死ぬ枠なのかもしれませんし、これから巨人の力を彼らが継承し、主人公たちとぶつかり合う展開になるのかどうか・・・。
ということで――それではまた次回にお会いしましょう。さようなら。