89話(あらすじ・感想など)記事

   

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表紙

 89話のあらすじ&感想記事です。

 別マガ2017年2月号掲載。単行本派の方はネタバレご容赦ください。

ざっくりと要約
  • エレン、独り言が多くて中2病扱いされる(ギャグ)
  • ユミルのヒストリアへの手紙でユミルの半生が明かされる
  • 「せ――」は「世界」
  • クルーガーはミカサとアルミンを知らないけど知っていた
  • エレン、座標の力の発揮条件にとあることに気づく

~続く~

ここでチェック!image一言感想

 時は現代に戻りいよいよ時が動き出します。やはり進撃の巨人面白い。クルーガーたちとユミルの回想も少しだけ。新たな伏線も登場し、物語が佳境に入ってるのが分かります。

あらすじ

第89話 「会議」

「何してるの?進撃の巨人ってやってたよね?今。ねぇ」

「いえ・・・」

 ハンジはエレンの自分語りにつっこみを入れる

「お父さんから受け継いだ君の巨人の名前でしょ?何で誰もいないのに一人で喋ってたの?」

 リヴァイは独房の牢の鍵を外しながらエレンにフォローを入れる。

「もういいだろハンジ・・・こいつは十五だぞ?『そういう時期』は誰にでもある」

「はぁ?難だよ『そういう時期』って?誰もいないところで一人ごちる時期なんて私にはなかったよ?」

「ハンジさん・・・後で僕が説明しますから勘弁してあげてください・・・うまく説明できるかわかりませんが・・・」

 アルミンまでフォローを入れる始末にエレンは泣き顔で頭を抱える。

「何しに来たんですか!?」

「出ろ」

 リヴァイの手によって牢の扉が開け放たれる、懲罰は十日ほど残っていたが終わりだと告げられる。形だけでも懲罰を受けて組織的には示しはついたらしく、現状は戦時状態。十日も無為に過ごす悠長な時間はないらしい。ザックレー総統も了承済みのようだ。

 隣のミカサも牢から出てくる。かなり痩せている様子にエレンは心配の声をかける。落ち込んでいる様子だ。

「身支度を急げ。謁見だ」


 女王陛下ヒストリアはトロスト区に来ていた。ユミルの手紙を手に取る。


――親愛なるヒストリアへ。今私の隣にはライナーがいる。私が恋文をしたためる様子を覗き見ている。悪趣味な野朗だ。絶対にモテない。だがお前にこの手紙を必ず届けると約束してくれた。あのとき、私がこいつらを救った借りを返したいのだと。あのときはすまない。まさか私がお前よりこいつらを選んじまうなんて。

 私はこれから死ぬ。でも後悔はしてない。私には名前がなかった。どこの誰が私を産んだのかもわからない。物覚えのつく頃から大勢の物乞いの一人だった。だがある日、私に名前をつける男が現れた。私はその日から「ユミル」と呼ばれた。お前は別に珍しい名前でもないと思うだろうが、そこではその名を名乗るだけで立派な寝床と食事が与えられたんだ。

 それだけじゃない。

 それまで私に見て見ぬフリを決め込んでいた大人たちが一斉に膝をついて私を崇めた。私に名前をつけた男も身なりが豪華になるにつれご機嫌になった。私も気分が良かった。与えられた役を演じるだけでみんなが喜び幸せになれる。そう信じた。だから「ユミル」を演じ続けた。

 気がつけば渡しは悪魔と呼ばれるようになっていたが、それでも「ユミル」を演じ続けた。私に名前をつけた男は「私に騙された」のだと言った。

 私は「ユミル」を演じ続けた。それでみんなが助かるなら良いと思ったんだが。この世にはただ存在するだけで石を投げられる人たちがいる。私はその象徴として石つぶてを全身に受けた。どうもこの世界ってのはただ肉の塊が騒いだり動き回っているだけで特に意味はないらしい。そう何の意味も無い。だから世界は素晴らしいと思う。

 再び目を覚ますとそこには自由が広がっていた。私はそこから歩き出し、好きに生きた。悔いはない。そう言いたいところだが、正直心残りがある。まだお前と結婚できてないことだ。


「・・・これで全部ですか?」

「うん。私たちに有益な情報を書いたりはできなかっただろうけど」

「何かお前にだけ分かるメッセージはなかったか?暗号とか・・・」

 ジャンとハンジがヒストリアに二人だけの暗号を期待するがそういう類は無さそうだ。

「分からない・・・でも多分そんなことはしてないと思う。はぁー・・・ばかだなか・・・ユミルってばかだったんだ。照れくさくなるとすぐ誤魔化す。これじゃわかんないよ」

 部屋に兵士がやってくる。

「連れてきた。入れ」

 リヴァイ、エレン、ミカサ、アルミンの面々が部屋に集う。

「陛下」

「や、やめてよ。まだ公の席じゃないんだから・・・本当に色々あったね。私は壁の真ん中で南の空を見てただけ」

「君が生きてる事は大事な務めだよ」

「みんなが思ったよりいつもどおりでよかった」

「・・・それはまだ誰も実感できてないだけだな」

「そろそろ行こうか」

 ハンジとジャンは書類を束ねる。


 一人、重傷でベッドの上で静養するサシャは空を見る。


 ――広めの会議室(恐らく兵法会議で使われた部屋)。取り仕切るのはザックレーでナイルやピクシスなどの兵団幹部が集っている。

「この三冊の本の存在を知るものは現在この部屋にいる者のみである。それぞれ『グリシャ・イェーガー氏の半生』『巨人と知りうる歴史の全て』『壁外世界の情報』であった。これは彼ら調査兵団9名と199名の戦果だ。幾千年先まで語り継がれるべき彼らの勇姿を讃え、弔う場はまた後に設けさせていただくとして、本日は女王の御前で今一度状況を整理し、意思の共有を図りたい」

「調査兵団団長ハンジ・ゾエ。この状況をどう見る?」

「我々はエルヴィン・スミスを含め多数の英雄を引き換えにウォールマリアを奪還。超大型巨人を仕留め、力を奪うことに成功しました。ですが我々『壁中人類』は極めて危険な状態にあることに変わり有りません。敵が巨人という化け物だけであればどんなに良かったでしょうか。しかし我々が相手にしていた敵の正体は人であり文明であり『世界』です」

「手記によれば我々は『エルディア』国の中でも巨人になれる特殊な人種『ユミルの民』。その『ユミルの民』は世界を支配していた過去があり、再び支配する可能性がある。だから世界は我々『ユミルの民』をこの世から根絶するのだと――」

 クルーガーとグリシャの視点に切り替わる。

「始祖がマーレの手に落ちれば、収容区のエルディア人は用済みとなりこの島にいようと大陸にいようとエルディア人は終わりだ。グロスが言っていた事は事実だ。古来よりエルディアは『無垢の巨人』を安価な破壊兵器として利用した。始祖が操らない限り複雑な命令はできないが、一度放てば恐れを知らない自動殺戮兵器となる。現にこの島ではエルディア人が壁の外へ自由に出られないようにするための檻の役割を担っている」

「だが今となってはそれを持て余している。この島に迂闊に近づけなくなったのはマーレも同じだ。そもそもエルディア人を収容区で生かしているのはそれだけ『無垢の巨人』として軍事力に加えられるからだ。だが当然マーレも一枚岩ではない。そんな扱いにくい兵器にするよりも皆殺しにしてしまえという意見が大半だ」

「マーレは現在この議論を棚上げにしているが、いずれは必ず資源を求めてこの島を取りに来る。そしてこの島を開発するためには『無垢の巨人』を排除しなくてはならない。壁の王が持つ始祖を手に入れてな。その後エルディア人の存亡を巡る議論は再燃するだろう。軍事転用か根絶やしかどちらかだ」

「・・・そんなことを壁の王が許すわけない・・・」

「壁王は戦わない。『エルディアが再び世界を焼くというのなら我々は滅ぶべくして滅ぶ。我から始祖の巨人を奪おうと無駄だ。我は始祖の巨人と“不戦の契り”を交わした』 145代目フリッツ王は大陸の王家にそう言い残し、壁の門を閉ざした」

「・・・。『“壁の巨人”が世界を平らにならす』とも言い残したのではないのか?」

「その言葉が抑止力になる間に束の間の平和を享受するらしい。壁の王は民を道連れにし、エルディアの滅亡を望み受け入れている。壁の王は民から記憶を奪い、壁外人類は滅んだと思い込ませた。『不戦の契り』が何なのかは分からないが・・・もはや民を守らぬ王は王ではない。フリッツの名は名乗っていないだろうが必ず見つけ出して、臆した王から『始祖の巨人』を取り上げろ。それが俺たちの使命だ」

 再び会議の場に視点が戻る。

「イェーガー氏はその後、使命を果たし『始祖の巨人』は壁の王から息子エレンに託されました。しかし・・・クルーガー氏にはわからなかった『不戦の契り』が何なのか今の私たちには分かります。『始祖の巨人』がその真価を発揮する条件は王家の血を引くものがその力を宿す事。しかし王家の血を引くものが宿しても145代目の思想に捕らわれ、残される選択は自死の道のみとなる。おそらくそれが『不戦の契り』」

「我々にもし・・・その強大な敵の進攻を退ける術があるのだとしたら、『始祖の巨人』の真価を発揮させ『壁の巨人』を発動する事以外に手段は残されておらんだろう。だが・・・『不戦の契り』がある限りそれは叶わないと・・・」

「・・・しかしながら過去にエレンは『無垢の巨人』を操り窮地を逃れたことがあります。なぜあのときだけそんなことができたのか未だわかりませんが・・・王家でないエレンにも『始祖の巨人』の力を使える可能性があるかもしれません」

(・・・そうだ。あのときは一瞬だけ全てが繋がった気がした。あのときだけだ。どうしてあの一瞬だけ・・・)

 ダイナの記憶がよぎる。

(私はダイナ・フリッツと申します。王家の・・・血を引くものです)

「まさか!?」

 エレンは飛び上がる。皆の視線がエレンに注がれる。

「・・・びっくりした。どうしたの突然?」

「あ・・・あの・・・」

「続けたまえ。我らの巨人よ」

 エレンは少し落ち着きを取り戻し、冷静になる。

「何でも・・・ありません。お騒がせしました・・・会議を妨げてすいません・・・」

「あぁ・・・そうかなるほど・・・」

 ハンジの冷たい視線にエレンは勘付かれたと思ったのか不安な表情を浮かべる。

「何でも彼は今『そういう時期』にあるようでして、突然かっこつけたり叫んだりしてしまうようです」

「あぁ・・・そうか。それは気の毒に・・・年頃だしな」

 ザックレーまでのっかかってくる始末。

(あのことはまだ話していない。母さんとハンネスさんを殺したあの巨人が親父の前妻だったかもしれないなんて・・・こんなこと・・・何よりこんなことを話したら・・・ヒストリアは・・・王家の血を引くものを巨人にして俺が摂取(訂正されました。ご報告いただきありがとうございました)接触すれば・・・『始祖の巨人』の力を扱えるかもしれない・・・そうだ・・・『かもしれない』だ。だがその可能性があるといえば兵団はヒストリアをどうする?・・・それに記憶違いかもしれないんだぞ。とにかくこんないい加減なこと・・・ここで言うべきじゃない)


――クルーガーとグリシャの視点

「家族を持て」

 注射器に巨人溶液を満たしていくクルーガー。

「は?」

「壁の中に入ったら所帯を持つんだ」

「何を言ってる?俺にはダイナがいる・・・それに巨人になる前の記憶はもうなくなるんだろ?」

「そうとは限らん。後で誰かが見てるかもしれん。妻でも子供でも街の人でもいい。壁の中で人を愛せ。それができなければ繰り返すだけだ。同じ歴史を。同じ過ちを。何度もミカサやアルミン、みんなを救いたいなら使命を全うしろ」

「ミカサ?アルミン?誰のことだ?」

「・・・さぁ?わからない。誰の記憶だろう?」

 クルーガーは海に沈んでいく夕日に照らされる。

続く

考察・感想編は別記事として出してます。解説や感想、予想などにご興味がある方、更なる分析をご希望の方はぜひそちらもお越しください。

↓

こちら: 89話 分析【考察・解説】編外部

気になった一問一答

Q. リコの同期は?

A. ミタビやイアン

 うん・・・ノーコメント!


進撃の巨人の関連情報は随時紹介します。乞うご期待!

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コメント

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コメント一覧

    • 1. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月14日 04:12
    • ジークがエレンを捕食して壁巨人でゆみるの民全員死亡するみたい
      気持ち悪い漫画です
    • 2. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月15日 02:56
    • s豊のコメ拡散@
      ジャン=スパイ疑惑(不明巨人?)
      リバイ生き残る可能性あり(父親不明)三笠たぶん死ぬ
      壁巨人が暴れてゆみるの民全滅
      ジークがエレンを捕食後に壁を動かして世界から巨人消える
      呪いの歴史もおわり。死亡だらけ
    • 3. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月15日 04:11
    • どこのサイトも破滅のコメだな
      かなり凄い考察力だからs豊神考察でしょ
      ジークがすべてを終わらせる。破滅だから多く人死ぬね全滅だからね
      呪われた理由はこれから出てくるわけだ。87王何した?
    • 4. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月15日 05:53
    • 困るなぁでも必ず攻めて来ますよね、ジークがやるらしい
    • 5. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月15日 08:03
    • これ以上ついていけないな、、全滅
    • 6. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月15日 08:15
    • 気持ち悪い
    • 7. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月16日 06:03
    • 87王から「呪われた歴史」は気持ち悪い。850年ずっと
    • 8. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月16日 06:44
    • 大陸に残留した王家に「不戦の契り」関係ない。s豊コメ拡散@
    • 9. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月16日 09:01
    • 87代目王の時代から「呪われた歴史」です。850年~今もです。
      ジークの目的はそれを終わらせる事、
      ゆみるの民を全て消す事です。ジークだけが壁を操作可能。「覚醒ジークの場合」
    • 10. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月16日 17:49
    • 他のサイトにs豊さんのコメあるよ多くコメしてる
    • 11. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月16日 20:53
    • s豊神考察最新コメ「アニハツ、コム」で見れる至急確認せよ
    • 12. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月17日 04:52
    • もう多く見ました
    • 13. 進撃の名無しさん
    • 2017年01月17日 13:02
    • 87王の時代から850年今も「呪われた歴史」だろ。
      87王何したかはマガジンで今後見るしかないな
      まあどんどん死亡していくよ。うーん困る呪われているからな
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