84話の考察・解説編、感想パートです。本編を読んだ方や「84話ネタバレ記事」を読んだ方向けの記事となります。まだ本編をお読みでない方はネタバレに注意してください。
※84・・・2016/8/9発売の別マガ9月号掲載
先にこちらの記事を読むことを推奨します。
気になった部分の感想や解説、捕捉などをしていきます。最新話考察はここで浅く広くご紹介しています。些細なことから直感的なことまで書いてます。単独で別記事で出す場合も。

生き残ってエルヴィンを連れてきた104期の脇役キャラの名前は「フロック」。
本話に入って、さらに主張性が増したキャラ。今後の展開もメインキャラに近い活躍が期待されそうです。キャラ名の由来や意味は分かりません。

ミカサとリヴァイにひと悶着があったとき、「力が弱まってる!?」とミカサが感じます。
普通に見れば猿との戦いの疲労の累積で、体力が尽きてると解釈できるのですが・・・。アッカーマンの“力”の減衰が始まっている可能性も有り得ます。
リヴァイの弱体化は物語の進行上では都合の良い面も多く、そういう展開にする可能性も0ではありません。
何が原因で減衰が始まったのかは分かりませんし、リヴァイよりも高齢のケニーアッカーマンはその様子が見られなかったので、勘ぐり過ぎだとは思いますが、その線も今後疑っておくと良いかも。

モブリット死亡説はハンジの回想で確実なものとなりました。

話の流れ的にエルヴィンに注射を使うのかと思いきや、エルヴィンが発した言葉を聞いて土壇場でアルミンを選びます。このとき、エルヴィンの心が壊れて幼児退行が起こったのか、走馬灯を見てるのかなどは不明です。(多分後者)
せっかく地獄から解放されて、子供の頃の記憶を見てるのだからこのまま休ませてあげようというリヴァイなりの慈悲と優しさ。
少年向け漫画という観点から、エルヴィンを選択する流れを見たときは邪道を行くのかと思いましたが、さすがにアルミンの王道ルートへ行きましたね。
アルミンファンの方はほっと一息といったところかもしれませんが、エルヴィンのファンの方もかなり多かったので複雑な心境に違いありません。また、二人共好きという方が大半を占めるわけでしょうから、そんな読者の苦悩が伺えます。

さてさて、次に気になるのはアルミンの巨人の実力。
見た目については、嘘予告のデザインで出てきた“巨人兵団”の「頭でっかち巨人」とは全くの別物でした。髪型がアルミンと似ている中型巨人という感じです。注射のラベル通り、普通の巨人です。
さらにベルトルトの力を奪ったわけですが、具体的にどのように力の継承が行われるかは不明な点が多く、例えば60メートル級という巨躯な体も吸収できるかはまだ分かっておりません。
エレン同様、相応の訓練を詰まないと使い物にならないことから、当分戦力として期待してはいけないものと推測できます。アルミンは指揮官としても逸材。基本的には変身は自衛的なもので積極的に使うことはないと思われます。
ひとつ心配なのはネガティブな能力・記憶の吸収です。ベルトルトは悪夢を見たり、内向的な性格です。記憶の継承もする可能性があるので、そういったネガティブな要素を受け継ぐ可能性があります。
今後の展開ではそちらにも注目していきましょう。
余談ですが、敵側からしたら、ベルトルトの力が誰に渡ったのかは分かりません。それが今後の切り札ともなることも考えられます。

ベルトルトは最後、巨人化したアルミンに食べられてしまいました。食われる直前で目を覚ますというのは何とも不幸。助けをエレンたちに求めるのは何とも皮肉です。
過去にはラスボス格とされていた超大型巨人がライナーよりも先に退場。メインキャラの一人がここで完全退場するとは意外でした。諫山先生が過去に重要なキャラを挙げていた際、ライナーは挙げられなかったからです。(ただし、好きなキャラはライナーを挙げてました)
さらにベルトルトが食われても周囲はかなり淡々としている様子。
これまでの戦いでヘイトをかなり溜め込んでしまっていたので、エレンたちと同様、自分の中では同情の余地はありませんでした・・・(笑) エレンとベルトルトの和解ルートはやっぱり無かったんだなぁ・・・。
総評・次回の予想
主要キャラがかなり脱落。エルヴィン、ベルトルトをはじめ、モブリットに調査兵団の仲間面々。調査兵団は死者が多すぎることから、求人を出しても戦力増員が見込めるかも不明。ハンジが調査兵団団長になるのは遺言からもほぼ確定。暗い回となりました。しかし、今度こそ地下室へ行けるという喜びもあります。
ここの次回予想が全く当たらないのですが。それでも予想はします。
戦いは一旦終わり、読者100万人以上が夢に見た地下室の探索にようやく入る。
そこで彼らが見た新たなる真実とは!?
次回・・・「新たなる謎」。消されるな、この想い。忘れるな、我が痛み。
ということで――それではまた次回にお会いしましょう。さようなら。