【シリウス】Before the fallの第14話「工場都市の来者」あらすじ&感想

 

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シリウス1月号表紙

11月26日発売のシリウス1月号掲載、BTF14話あらすじ&感想記事です。

ネタバレになるのでご注意を。

今月号は冬のスピンオフ祭りということで、『BTF』に加えて、『進撃!巨人中学校』『寸劇の巨人』も掲載です!

超ざっくりな説明

壁外追放されたキュクロとカルディナは辛くも壁内に帰還。巨人を倒すキーとなった装置に興味を抱くキュクロ。工業都市でシャルルとの再会・・・これからのキュクロたちが選んだ道とは!?

あらすじ

ローゼ内地の工業都市へと向かう長い旅路、馬車の中での会話が弾む。

「これが・・・15年前に巨人を倒した装置・・・調査兵団はなぜそれを使わないんだ?」

現在の調査兵団は、馬の機動力と黒金竹製のブレードが対巨人への主軸となっている。しかし、それは人間から見たら足の早い虫けらのようなもの。弱点がうなじの巨人を倒す決定打とはならない。

「こいつはな。縦軸にしか移動できないのだよ」

カルディナが要約するには、上下移動しか出来ないのだという。それだけでは巨人に太刀打ちは出来ないことで採用が見送られたらしい。

「この装置を使って、巨人を倒したのは本当なんだろ?」
「ああ。倒したのは私ではないがな。倒したのは同行した装置の開発者だ」

キュクロはもちろんのこと、ホルヘと顔見知りのカルディナも知らなかったようで驚いている。世間では、ホルヘが巨人を人類史上初めて倒したということで浸透しているが、意外な真実だった。

「本当の“英雄”は彼だよ」

彼は兵ですらなくて工房の優秀な職人だったそうだ。巨人との戦いにより、後遺症として視力を失った。今では行方不明になっているらしい。生きているかも分からない。

彼の名前は「アンヘル・アールトネン」。知られざる英雄。

(装置の開発者・・・アンヘル・・・か)

ウォール・ローゼのトロスト区をようやく越えて、辿りついたのは未知の都、工業都市。

馬車から降り立ち、ホルヘを先頭に街を歩く三人。都市内では厳重な警備が敷かれている。この都市では武器開発と製造を集中的に担っており、巨大な武器庫とも言える。この都市が万が一、反体制派などによって陥落させられたり、占拠でもされてしまえば、巨人に入られる前に人類は終わってしまうだろう。街中であの憲兵団様がまともに仕事しているのも納得の理由だった。

目的の場所を指差すホルヘ。その先には立派な工房が見える。そこにホルヘの友人がいるのだという。彼は工房長でもあるそうだ。

「キュクロ!?」

三人は振り向く。買出し中の彼女だった。

「・・シャ・・ルル」
「無事でよかった・・・」

二人の再会と抱擁。涙を流すシャルル。そこにカルディナがコホンと咳き込み、申し訳なさそうに割り込む。

「あ~お取り込み中、申し訳ないんですけどねぇ。そろそろ~紹介していただけるんでしょうかね~」
「しょ・・紹介なんか必要ない!」
「あ・・ごめんなさい。はじめまして、シャルル・イノセンシオと申します」
「僕はカルディナ・バウマイスター、よろしくね」
「え。バウ・・・マイスター家・・・!??」

キュクロの後ろに隠れるシャルル。それもそのはず。カルディナは親によって決められた元婚約相手だ。しかし、キュクロはカルディナのことをよく知っている。そんな警戒する必要がないということも。

「あはは。大丈夫!隠れないで。婚約は無効だから気にしないで。僕も父親の方針に逆らった口だし。お仲間ってところかな」
「・・・お仲間・・・」

カルディナがキュクロを軽く茶化すかのように念を押す。

「キュクロくん、無効だから」
「なんだよ!」

日も暮れてきたところで、老兵ホルヘが区切りをつける。

「そろそろ中に入らないかね。お嬢さんも大荷物を持ったままでは重かろう」
「俺が持つ!」

なんだかんだでみんな仲良くやっていけそうな四人。微笑ましい仲間たちの姿がそこにはあった―。

工場では無数の職人たちがせっせと作業に励んでいる。気難しい職人もたくさんいるかもしれないが、そんな彼らと当然のようにコミュニケーションを交わすシャルル。明らかに彼女は溶け込んでいた。そんな彼女を見てキュクロは安心した。

案内されたのが工房長の部屋。部屋は綺麗に整理されており、棚にはこれまでの開発してきたのであろう物などが飾ってある。部屋の中心程にはテーブルと椅子がいくつか。その椅子を横に並べて眠っている老人が一人。

「ゼノフォンさん!ゼノフォンさん、起きて下さい!」
「ん・・あ、もう朝ですか?」
「違います!お客様です!」
「ん?」

ゼノフォン

ゼノフォンと呼ばれた眼帯をしている小柄の老人が三人を一瞥する。

「ようやくご到着ですか。あんまり遅いんで巨人に喰われてしまったのかと心配でねぇ」

皮肉を言ってくる変わり者の偏屈爺というのがキュクロとカルディナの第一印象だろう。

「こいつを返却しておくよ」

ホルヘは大事にしまった装置をゼノフォンに手渡す。

「愛しい愛しい装置ちゃん!」

装置に頬ずりするゼノフォンの姿にホルヘは驚きもしない。きっとキュクロとカルディナの抱いた第一印象は正解だったのだろう。

ホルヘは装置のおかげで二人を救い出せたことについて、ゼノフォンに礼を言う。

「ゼノフォン・ハルキモです。歓迎しますよ。“巨人の子”くん!」
「・・・キュクロ・・・です」

彼にとって、「巨人の子」と言われることはあまり良い心境ではない。複雑な表情を浮かべながら、自身の名前で言い換える。

と、そんな感傷的になる暇も与えず、ゼノフォンはキュクロの身体を観察する。

「隣の君はスペアですか?」
「スペ・・・・!?失敬な!!」

さすがのカルディナもご立腹な様子だ。

「この人、僕たちを機械のパーツと勘違いしてませんかね」

キュクロもそれに同意して頷く。

「僕はカルディナ・バウマイスターです!お世話になります!ゼノフォン工房長殿!」

彼の自己紹介を気にするそぶりもなく、ゼノフォンは特殊な眼帯のレンズの倍率をいじって、二人を観察する。今度は腕を見せろというので、二人は袖を巻くって彼に見せる。そこで満足したのか、ゼノフォンはホルヘに確認する。

「この二人を預かればいいんですね、ホルヘ教官」
「一人増えたが頼まれてくれるか。憲兵団には探りを入れているので、ほとぼりが冷めたときは迎えに来る」
「彼らなら優秀な兵になれそうですな!」

ホルヘとゼノフォン、両名からお墨付きをもらった二人。調査兵団には彼らのような人材が必要らしいが、当の二人の心のうちはまだ分からない。そもそも、キュクロの当初の目的は“巨人に会って、自分が巨人の子なのかを確かめる”ことだった。しかし、それはもう果たされている。

「・・・調査兵団の兵になるのは決定なんですかね・・・?」
「調査兵団!?」

一番驚いた様子を見せたのは本人らではなく、シャルルだった。手を差し伸べてもらったことに感謝の言葉を述べるも、彼の調査兵団入団には断固拒否の姿勢を見せる。あのホルヘですら、彼女の憤った様子を見て慌てている。

キュクロはずっと巨人の因果によって縛られてきた。それは本人よりも彼女の方がずっと理解しているのかもしれない。そんなキュクロにはもう巨人とは関係のない道を歩ませたいのだ。

彼女の涙ながらの訴えに、キュクロとカルディナ、ホルヘは顔を曇らせる。

「シャルル。俺は・・・調査兵団に入ってもいい。」

「いや、なれるものなら、調査兵団の兵になりたい!」

意外な言葉にシャルルは驚く。ちゃっかりとガッツポーズのゼノフォン。

「ただし、条件がある。俺にその装置を使わせてほしい」

にやり顔

ホルヘとゼノフォンはこれ以上にない最高のニヤリ顔で見合う。

続く

所感・解説など

ということで、工業都市編に突入です。小説を読んでいたときの詳しい展開はざっくりしか覚えてませんが解説!

装置

“装置”が縦軸(上下)にしか移動できないということですが、恐らく1方向というのが正しかったと思います。まあ横方向に使うと、地面に擦れちゃって痛そうではありますが。また、ワイヤー移動中に急な方向転換が出来ません。バイオハザードをご存知の方はエイダというキャラが愛用するフックショットとほぼ同じものと思えばOKです(あれもオーバーテクノロジーらしいですね。007とかではよく有りそうなのですが)

立体機動装置では、片方のワイヤーで飛びながら、もう片方のワイヤーを飛ばし、急な方向転換を御すことが出来る構成となってますね。

隠れた英雄アンヘル・アールトネン

そして、ついに出てきたアンヘル・アールトネン。初代BTF小説版では彼が主人公として、最初に登場しています。彼は真の英雄であり、現在の調査兵団にも強く影響しているのは皆様もご存知の通りです(装置開発者として)。ホルヘも彼の意志に同調した英雄に比肩する勇者です。ホルヘは調査兵団存続の危機に陥り、命令違反で壁外に出て、アンヘルを信じて共に巨人と戦いました。

ホルヘが巨人を倒したことになっている理由についてですが、一般人を命令違反で壁外に連れて行ってたことが知られると面倒なので、ホルヘが倒したということにするのは自然な展開ですね。また、本人も目立ちたがるのは苦手そうなので、これでよかったのでしょう。

余談ですが、実はアンヘルの前に巨人を偶然倒したと思われる身を犠牲にした勇者がおります。実はそれを目撃したのはアンヘルのみで、確信には至ってないこともあり、記録には一切残っておりません。詳しいことは機会があったら、また今度お話します。

工業都市

武器製造工場を担っている都市ということで、ローゼ内地に存在していますが、具体的にどこらへんにあるかは分かりません。公に場所を公開してないそうですが、かなり大掛かりな街なので、物流の関係も踏まえると発見も容易そうです。

ということで、ウォール・ローゼが巨人領域になってしまうと、この拠点が落ちちゃいます。この工業都市付近で氷爆石(ガス)が手に入るわけで、そういう意味でも人類は詰んでしまいます。ローゼが落ちたらシーナも時間の問題となるわけですね。

ゼノフォン・ハルキモ

小説を読んでいたとき、間違いなく早い段階で退場するだろうなぁと予想していたキャラでした。彼はアンヘルの同僚です。しかし、仲はよくありませんでした。ゼノフォンも相当優秀な秀才職人でしたが、アンヘルはそれを上回る天才職人だったからです。といっても職人魂は曲がっておらず、なんだかんだで良いライバル職人同士という立ち位置でしたね。

ちなみに、彼が黒金竹加工を施してブレードを開発しました。そう、彼の残した物もまた現代の調査兵団の弓矢となっているのです。

ギャグ調

士貴先生がキャラたちの扱いになれてきたのか、展開で一区切りついたからなのかは分かりませんが、キャラたちに余裕が出てきてジョークを交えるような雰囲気になったのは嬉しいです。さらに面白くなってきているのが手に取るように分かります。

カルディナとホルヘ、シャルル、ゼノフォンがいるだけで、ここまで変わるものなのか、なんて思ってます。

ところで、カルディナの髪の毛のくるくる部分だけを切ってくれたら、イメージ通りのキャラクターになるのに!試しにいじってみました。

カルディナ(理想)

本当、これでお願いします・・・。調査兵団に入る時に髪の毛を切ることにしたってことで・・・。

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コメント

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コメント一覧

    • 1. 進撃の名無しさん
    • 2014年11月26日 23:55
    • 原作じゃアンヘルのことちょっとだけ語られてたな。
      なんで所在不明扱いにしたんだろう?

      カルディナはとりあえずバリカンでいっそ角刈りにでもしたほうがいいw
    • 2. 進撃の名無しさん
    • 2014年11月27日 10:32
    • 俺は原作を読んだときにオリオ顔でカルディナ再生されたからこれじゃ無理
    • 3. 進撃の名無しさん
    • 2014年11月27日 14:34
    • 面白くなってきたけど、このスピードだと原作と同じくらいで終わりそうだな。先は長い。
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