アニの話を聞きたくない人やネタバレが嫌な人は避けるべき
原作コミックス11巻の44話でアニの回想シーンが入ります。
その回想シーンの「花」について、何かしらの意味があるのかというご質問を頂きました。今回は、その「花の意味」と「回想全体」について考察していきます。
問題の「花」のシーン

エレンとアニが格闘術の訓練の最中、エレンが尻餅をつく背後に花が咲いています。葉っぱの形状などからタンポポでしょうか。種類によっては1年中花が咲くこともあるので時期は分かりません。

意味深に描かれている花。さらに、この回想が終わった直後も別の花が対比的に出てきます。これらには一体どういう意味があるのでしょうか。
特に深い意味はない
少し味気ないですが、この可能性がもっとも高いように思えます。
しかし、これではつまらないので何かしらの解釈をしてみます。
アニの優しさを表現している
アニが花を守りながら戦っている、という考え方です。
それもエレンの背後の花だけでなく、自身の背中にある花も含めます。逆に言えば、二人の実力はそれほどの余裕が出るほどの差があるという意味なのかもしれません。



こちらのシーンでは花が一切咲いていません。ミカサ相手には花を守る余裕がないため、花がない場所を選んだ可能性があります。
以上のことから、アニの本当の姿は「花の命さえも奪えない優しい女の子」ということを表現しているのかもしれませんね。
罪に耐え切れなかったアニ
48話でもベルトルトが語っていましたが、アニや巨人組は罪に耐えられなかったみたいです。精神状態がおかしくなっていったのは確かでしょう。アニの優しさが伺えます。しかし、第57回壁外調査のこともあり、アニに厳しい声があるのも事実です。
アニは優しくない!
この意見ももちろんあります。それは前述していた第57回壁外調査の暴君っぷりが大きく影響しており、その中でも「ヒュンヒュン」、「リヴァイ班潰し」の2つがマイナスイメージを加速させているのも事実です。「楽しんでいたのでは」という声も多く見かけました。
花言葉で何かを暗示している?

花言葉で作者からのメッセージが隠されているのではという意見です。今のところ、花の種類は「タンポポ」だけしか分かりませんでした。
タンポポの花言葉
「真心の愛」「神のお告げ」「愛の神託」「思わせぶり」「別離」
個人的には、特に連想するものは無かったので保留ということで。
花を使った説明はアニメ10話でも使われていた!
アニメ版限定ですが、過去にも花を使って意図を表現されたことがあります。詳しくは、アニメ10話「内側にだけ花」の意味が発覚!の記事を。
アニとミカサのやり取りにはもう一つの面白い見方がある
少し話を脱線して、回想のアニとミカサのやり取りに注目します。すると面白いことが分かります。
力の使い方を教えて
エレン「ぐッ・・・・・・アニ。降参だ・・・・・・降参する・・・」アニ「降参?降参なんかしてないで学習しなよ。力の使い方と」
アニ「女の子との話し方を」
エレン「わ・・・わかった!覚えるから放せって!」
アニ「・・・そう。そんなにもっと知りたいの?――――― 」
エレン「ぐぁッ!?な、何でライナーが降ってくんだよ・・・」
ミカサ「ねぇアニ。私にもそれ(力の使い方)」
ミカサ「教えて」
アニ「・・・・・・どうかな・・・この技(力の使い方)は人間用なんだ。あんたに必要あるとは思えないけど」
アニ「ただ・・・猛獣(ミカサ)に通用するかどうか興味はある」
「それ」=力の使い方=アニの格闘技という一般的な見方です。これらのやり取りを見て、大半の人は「アニがエレンをぼこぼこにしたことを、ミカサが怒ってるんだな」という印象を受けたと思います。が、もう一つの視点で見ると
女の子との話し方を教えて
アニ「女の子との話し方を」エレン「わ・・・わかった!(ミカサ視点:女の子との話し方)覚えるから放せって!」
アニ「・・・そう。そんなにもっと(女の子との話し方)知りたいの?――――― 」
エレン「ぐぁッ!?な、何でライナーが降ってくんだよ・・・」
ミカサ「ねぇアニ。私にもそれ(女の子との話し方とやらを)」
ミカサ「教えて」
アニ「・・・・・・どうかな・・・この技(女の子との話し方)は人間用なんだ。あんたに必要あるとは思えないけど」
アニ「ただ・・・猛獣に通用するかどうか興味はある」
「それ」=女の子との話し方。こういう解釈や見方も出来ます。もしかしたらエレン、アニ、ミカサ、それぞれに言葉の意味の食い違いがある可能性も。
エレンの上にライナーが降ってきたのは、アニではなくエレンを咎めるため?

基本的に、アニを咎めるためにライナーをぶつけようとしたという印象を持つ人が多いと思われます。しかし、直撃しているのはエレンです。
ミカサがエレンに力を奮うのは滅多にありません。奮うとしても何かを咎める時くらいです。エレンが「(ミカサ視点:女の子との話し方を)覚える」と答えたことに対して、エレンを咎めているようにも見えます。つまりはジェラシーですね。
ミカサvsアニの勝敗は?
アニの勝利、もしくは有耶無耶(うやむや)になって引き分けだと考えています。それは回想内の状況からでなく、「エレンvsライナー」、「アニvsミカサ」の対比からの推測です。
回想アニ≒エレン。回想ミカサ=ライナーに置き換えてみると想像しやすいです。